(原題:「進路相談。現実は早めに教えた方がいいのか?」)
「このままの成績ではどこの高校にもいけない……」
そんな厳しい現実をストレートに子どもに伝えて大丈夫なのか、という相談をよくいただきます。

そんなに厳しいこと言ったら、もっとやる気なくすんじゃない?
大丈夫です!すぐに伝えましょう!
「現実を知ったら、ますますやる気をなくてしまうのでは……?」
と心配されているのでしょうが、そもそも自分の子どもにやる気がないと感じるから、保護者さんは悩んでいるはずです。
どっちにしてもやる気がないなら、「今の厳しい現状」という重たい石を投じて、どう転ぶかに賭けた方がよいでしょう。
一般的には、現実を知ったことでよい方に転がっていく子の方が圧倒的に多いです。
お子さんが本気で勉強しないのは、まだ勉強をすることの意味を見いだせていないから。
自分の人生に、実感が持ててていないからです。
当たり前のことでしょうが、10代そこそこの年齢でしたら、心のどこかで、「まあ何とかなるでしょ」と思っている子がほとんどです。
たとえば、自分の場合ですが、自分の人生に本格的にエンジンがかかったのは、両親が亡くなってからでした。
もちろん、小中学生の頃は、両親が亡くなった世界線など想像したこともなかったので、ぼくも甘えたことばかり考えるダメダメな子どもでした。
どうか子どもたちのために、「このままならこうなりますよ」という厳しい現実を伝えてください。
以上、『今の成績ではどこの高校にも行けない、ということを早めに教えた方がいいのか?』のブログでした。
【おまけ】厳しい現実の伝え方
「こういう現実だから○○しなさい」と説教をしたり、「この話を聞いてどう思った?」と感想を聞いたり、この話をしてから子どもがどう動いたか後でチェックしたりするのは逆効果です。
”現実”だけを冷静に伝えてください。
その言葉を、子どもが消化するのを待ち、信じて見守るのが親の仕事です。
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