(原題:『「サンタクロースって本当にいるの?」と聞かれたら』)
もうすぐクリスマスですね。
子どもが小さなうちは、「クリスマスイブになるとサンタさんががプレゼントを届けてくれる♪」と何の疑いもなしに信じています。
しかし、子どもが少し大きくなると、サンタさんはホントはいないんだよ、という話をあちらこちらで耳にすることが増えてくるようです。
サンタさんの魔法がいつまで続くかは分かりませんが、できることならずっと夢を見ていてほしい、と親になった今強く思うのです。
そこでぼくは、子どもに「サンタクロースって本当にいるの?」と聞かれたら、「葉っぱはどこに隠したら見つからないと思う?」と答えています。
子「サンタさんてほんとにいるの?」
子「学校でサンタさんは親だっていってる子がいるし」
子「サンタさんてお母さん(お父さん)なんじゃないの?」
親「なるほど~」
親「サンタさんは親か~」
親「じゃあ、葉っぱを隠すときはどこに隠したらいいか知ってる?」
子「え?」
子「突然なんの話?」
親「まあまあ、聞いてよ」
親「葉っぱはね、森の中に隠すといいんだよ」
親「ほかの葉っぱにまぎれてわからなくなるからね」
子「たしかに」
子「でも、それって何か関係あるの?」
親「あるよ、大ありだよ」
親「じゃあさ、サンタさんはどうやって正体を隠してると思う?」
子「ん~」
子「わかんない」
ぼく「もっというと、……サンタさんを隠すときはどこに隠したらいいか知ってる?」
子「!」
子「もしかして!」
子「葉っぱは森に隠すから、サンタさんもサンタさんが多いとこ?」
ぼく「そうそういい感じ」
ぼく「でもサンタさんって、そんなに隠せるほどいないかもね」
ぼく「いたら目立つしね」
ぼく「サンタさんって、つまりなんなんだろう?」
子「わかんないよ、そんなの」
子「しいていえば、……人?」
ぼく「すごい! 当たりだ!」
ぼく「そう、サンタさんは人の中に隠せばいいんだよ」
ぼく「ここで、子どもにとって一番身近な人って誰か考えてみようか?」
子「……親?」
ぼく「そうだね」
ぼく「サンタさんは親の中に隠すのがいい」
ぼく「つまり、『サンタさんは親だ』と思わせるのが、いちばんわかりづらい」
子「なるほど」
ぼく「ここで質問」
ぼく「『サンタさんは親だ』って最初に言い出したのは誰だろう?」
ぼく「何のために『サンタさんは親だ』なんてウワサを流したんだろう?」
ぼく「サンタさんが親だというウワサが流れて、誰が得をするのだろう?」
子「!!!!!!!」
はい、今回のお話は以上です。
みなさんも、「サンタさんは親だ」なんてウワサに流されていませんか?
南米の方では、「宇宙の始まりはナマケモノのおならである」という説があるそうです。
大人のつとめとして、子どもたちには夢のある話をしたいですね。
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